山田洋次監督の映画のほうを先に見ました。女中のタキさん役を演じた黒木華さんが、ベルリン国際映画祭の最優秀女優賞を受賞されたのも納得の素晴らしい演技でした。
その上で原作を。
中島京子『小さいおうち』読了。大傑作です。やっぱり小説がいいねぇ。タキの本心は曖昧なままだけど、はっきりしてるのはタキ自身を含むあの「小さいおうち」への愛情で、それを守ろうとしたっていうのが自然かなぁと思ったり。 http://t.co/bQOQtFXYD0
— 佐藤和彦 / えあ草紙工房 (@satokazzz) 2015, 8月 26
板倉にしても、奥さんの何に惹かれたのか、その経緯がまったく書かれていなくて、逆にあの家への愛情については繰り返し語られる。結局最初から最後まで「小さいおうち」の話なのか。
— 佐藤和彦 / えあ草紙工房 (@satokazzz) 2015, 8月 26
それにしても、あの山田監督がこの作品の戦争についての軸を映画であまり重視していないように見えるのが不思議。
— 佐藤和彦 / えあ草紙工房 (@satokazzz) 2015, 8月 26
まあ一回読んだくらいでは物足りない、読み返せばまた新しい発見がありそうな濃厚な作品でした。超おすすめ。
— 佐藤和彦 / えあ草紙工房 (@satokazzz) 2015, 8月 26
『小さいおうち』の続き。タキの不自然なほどの大泣きだけど、あの作品が家の中で起きる小さな事件と外で起きる世界的な事件の対比でできていることを考えると、家を守るために取った行動へのタキの後悔と、日本の独立を守る行動がああいう結果を招いたことへの日本人の後悔を重ねてるのかもしれんね。
— 佐藤和彦 / えあ草紙工房 (@satokazzz) 2015, 8月 27
バージニア・リー・バートンの『ちいさいおうち』のほうはハッピーエンドなのか。見てみたいところだけど。 http://t.co/aLPJkH2rdW
— 佐藤和彦 / えあ草紙工房 (@satokazzz) 2015, 8月 26