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寡婦の除夜
かふのじょや
著者
文字遣い新字旧仮名
底本 「内村鑑三全集3 1894-1896」 岩波書店
1982(昭和57)年12月20日
入力者ゆうき
校正者ちはる
公開 / 更新2000-11-02 / 2014-09-17
長さの目安約 1 ページ(500字/頁で計算)
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本文より




月清し、星白し、
霜深し、夜寒し、
家貧し、友尠し、
歳尽て人帰らず、

思は走る西の海
涙は凍る威海湾
南の島に船出せし
恋しき人の迹ゆかし

人には春の晴衣
軍功の祝酒
我には仮りの侘住
独り手向る閼伽の水

我空ふして人は充つ
我衰へて国栄ふ
貞を冥土の夫に尽し
節を戦後の国に全ふす

月清し、星白し、
霜深し、夜寒し、
家貧し、友尠し、
歳尽きて人帰らず。



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