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棕梠のそよぎ
しゅろのそよぎ
著者
文字遣い新字旧仮名
底本 「沖縄文学全集 第1巻 詩Ⅰ」 国書刊行会
1991(平成3)年6月6日
初出「沖縄毎日新聞」1911(明治44)年1月9日
入力者坂本真一
校正者良本典代
公開 / 更新2017-09-29 / 2017-08-25
長さの目安約 1 ページ(500字/頁で計算)

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本文より


黄ばんだ一本の棕梠、
痛ましく裂けた葉のそよぎ。
冷たい秋の空気にふれて、
かなしい秋、調べをきざむ。

淋しい心の華が開き、
灰色の眼をあげて
なつかしい譜の鳴る方へ、
絶えず懐ひが、
躍り出す。



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© 2017 Sato Kazuhiko