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東宝争議について
とうほうそうぎについて
著者
文字遣い新字新仮名
底本 「宮本百合子全集 第三十巻」 新日本出版社
1986(昭和61)年3月20日
初出「婦人民主新聞」1948(昭和23)年4月29日
入力者柴田卓治
校正者土屋隆
公開 / 更新2007-12-27 / 2014-09-21
長さの目安約 1 ページ(500字/頁で計算)
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本文より




 一般文化の問題として多くの人が注目している。かつては戦争のために押殺された文化が、今は金もうけのために独創性を発揮出来なくなっている。一九三〇年以来赤をやっつけることは一般の事になっているが、それはほんの一部のものにすぎないようだけれど、進歩的な分子をオミットすることであの戦争だってみちびき出されて来た。だから赤でも黒でもない普通の広い幅の中に、我々は進歩性を強く護っていくことで道幅を広くしなければならない。世の旧い常識に対して分別の幅として思想性の包括力を持たなければとても勝てない。東宝の争議も解決をいそがずに会社のアキンド根性に対して大きく幅広く文化運動をおこしていただきたい。我々は外から協力する、同時に国会も十分これに力を貸してほしい。
〔一九四八年四月〕



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