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小熊秀雄全集-19
おぐまひでおぜんしゅう-19
副題美術論・画論
びじゅつろん・がろん
著者
文字遣い新字旧仮名
底本 「新版・小熊秀雄全集第五巻」 創樹社
1991(平成3)年11月30日
入力者小林繁雄
校正者瀬戸茂之
公開 / 更新2006-04-15 / 2014-09-18
長さの目安約 414 ページ(500字/頁で計算)
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本文より

●目次
1.モヂリアニ論
2.松林桂月論(一)
3.松林桂月論(二)
4.堅山南風論
5.郷倉千靱論
6.伊東深水論
7.奥村土牛論
8.上村松園論
9.大智勝観論
10.小倉遊亀論
11.菊池契月論
12.金島桂華論
13.徳岡神泉論
14.石崎光瑤論
15.山口華楊論
16.小杉放庵論
17.福田平八郎論
18.川村曼舟論
19.児玉希望論
20.大森桃太郎氏の芸術
21.秋田義氏の芸術を評す
22.美術協会の絵画展を評す
23.広瀬操吉氏の芸術
24.旭ビル楼上の白楊画会評
25.洋画壇時評
26.洋画壇時評 三つの展覧会
27.洋画壇時評 旺玄社展を観て
28.洋画壇時評 独立展を評す
29.商業資本と日本画家の良心 三越日本画展を観て
30.小熊秀雄個展
31.超現実派洋画に就て ヱコルド東京絵画展の感想
32.二科展所感 坂本繁二郎小論
33.熊谷守一氏芸術談 青木繁との交遊など
34.独立展を評す
35.春陽会と国展 ルオーの描写力の事など
36.革新の日本画展
37.二科展を評す
38.文展日本画展望
39.日本画壇 新鋭作家集
40.新日本画の名コンビ 福田と吉岡
41.日本画の将来
42.橋本明治氏に与へる公開状 問題の『三人の女』が会期中に加筆されてゐることに就て
43.大観とユトリロ
44.時局と日本画――横山大観の場合
45.問題の日本画家
46.子供漫画論
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モヂリアニ論

 薄幸の画家、アメデオ・モヂリアニに就いて、私の心理的なものに、彼の芸術の最初の決定的なものを与へたのは、日本劇場で仏蘭西洋画壇の大家の諸作の展覧に、モヂリアニの横臥した裸婦を見た時からである。
 こゝではスーチンの作品も私を感動させたし、またルオーに就いては、ある種の失望を感じられた。スーチンやルオーに就いての感想は次の機会に述べることにしよう。画家といふものは案外臆病な性質があるものらしい。セザンヌやマチスやピカソの絵の前には画家達の人集りがいつもある。だが少し異色ある作家の絵の前には、殆んど寄り附かうとしない。そして遠くからおづおづと感心してゐるものだ。
 この福島展の場合でもさうだつた。画家はモヂリアニの絵の前には何時もガランとしてゐたし、甚しかつたのはスーチンの絵などは殆んど観てゐるものが無かつた。画家達は激しい作品からの衝撃を無意識的に避けようとするのであらう。だからここでは同じ芸術にたずさはる同志に対する観賞の態度は口では玄人を自称するとしても、単なる描かざる一観衆と同じ心理状態になる。またさうなるべきだ。美術上の玄人と素人の限界をいつまでも固執し、主張する人を私は折々見かけるが、その境界を固執するその人の観念の世界には救ひ難いものがある。モヂリアニの絵は、アンリー・ルッソーと同様に『アマツール…

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