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進むべき道
すすむべきみち
著者
文字遣い新字新仮名
底本 「野呂栄太郎全集 下」 新日本出版社
1994(平成6)年12月5日
初出「サラリーマン」1931(昭和6)年1月号
入力者山田剛
校正者川向直樹
公開 / 更新2004-07-28 / 2014-09-18
長さの目安約 2 ページ(500字/頁で計算)
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本文より




時代の第一線に立たんとする青年大衆はいかなる準備を必要とするか
質問(A)[#「(A)」は縦中横] 貴下が、現在の職業にはいられた理由、もしくは動機
質問(B)[#「(B)」は縦中横] 貴下関係の職業に進まんとする青年は、特にいかなる資格を必要とするか
質問(C)[#「(C)」は縦中横] 貴下の職業で特に楽しいこと、特に苦しいことはいかなることか

A・植民地の一開拓者の子として生まれた私は、幼時から、一方では労働の尊さを、そして他方では資本の原始的蓄積のカラクリ、資本主義の制度の不合理をマザマザと見せつけられて育ちました。
 後、ブルジョア大学に経済学を学ぶにいたり、ブルジョア経済学のタワイなさと大学教授の無気力、無能力に幻滅を感じた。
 私は、マルクスの『資本論』をひもとくに及んで、始めて、長年の蒙を開かれ、そして自分の進むべき道はただ一つ――資本主義社会の転覆以外にはない、ということを知ったのです。
B・われわれの周囲におこる問題の解決を曖昧にせぬこと。
 そしてその解決のためにはいかなる権威にも屈せぬことです。
 そして、われわれは、マルクス主義・レーニン主義を体得することによってのみ真に確信ある行動をとることができます。
C・「特に楽しいことと特に苦しいこと」というような、特別なことはありません。
 われらの日常は物質的にも、社会的にも苦しみそのものです。がしかし、この苦しみのうちにこそまたわれわれの楽しみがあるのです。
 たしかに、われわれは、鎖以外に失う何ものも持たず、そして獲得すべき全世界を持っているのです。
――『サラリーマン』一九三一年一月号――



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