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日本イデオロギー論
にほんイデオロギーろん
副題――現代日本に於ける日本主義・ファシズム・自由主義・思想の批判
――げんだいにほんにおけるにほんしゅぎ・ファシズム・じゆうしゅぎ・しそうのひはん
著者
文字遣い新字新仮名
底本 「戸坂潤全集 第二巻」 勁草書房
1966(昭和41)年2月15日
初出二 「文献学」的哲学の批判「唯物論研究 第二九号」1935(昭和10)年3月<br>三 「常識」の分析「唯物論研究 第二八号」1935(昭和10)年2月<br>六 ニッポン・イデオロギー「歴史科学 三巻七号」1934(昭和9)年4月<br>七 日本倫理学と人間学「歴史科学 四巻一号」1934(昭和9)年12月<br>八 復古現象の分析「改造 五月号」1935(昭和10)年4月<br>九 文化統制の本質「行動 五月号」1935(昭和10)年5月<br>一〇 日本主義の帰趨「経済往来 五月号」1935(昭和10)年4月<br>一一 偽装した近代的観念論「唯物論研究 第二四号」1934(昭和9)年10月<br>一二 「無の論理」は論理であるか「唯物論研究 第六号」1933(昭和8)年4月<br>一三 「全体」の魔術「唯物論研究 第一八号」1934(昭和9)年4月<br>一四 反動期に於ける文学と哲学「文芸」1934(昭和9)年<br>一九 自由主義哲学と唯物論「唯物論研究 第三三号」1935(昭和10)年7月<br>補足一 現下に於ける進歩と反動との意義「改造 三月号」1936(昭和11)年2月<br>補足三 自由主義・ファシズム・社会主義「日本評論 三月号」1936(昭和11)年3月
入力者矢野正人
校正者トレンドイースト
公開 / 更新2010-06-18 / 2016-10-16
長さの目安約 531 ページ(500字/頁で計算)
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本文より





 この書物で私は、現代日本の日本主義と自由主義とを、様々の視角から、併し終局に於て唯物論の観点から、検討しようと企てた。この論述に『日本イデオロギー論』という名をつけたのは、マルクスが、みずからを真理と主張し又は社会の困難を解決すると自称するドイツに於ける諸思想を批判するに際して、之を『ドイツ・イデオロギー』と呼んだのに傚ったのだが、それだけ云えば私がこの書物に就いて云いたいと思うことは一遍に判ると思う。無論私は自分の力の足りない点を充分に知っていると考えるので、敢えてマルクスの書名を僭する心算ではないのである。

(「現代日本の思想上の諸問題」と「自由主義哲学と唯物論」の二つは新しく書いたものである。他の論文は『唯物論研究』『歴史科学』『社会評論』『進歩』『読書』『知識』や、『改造』『経済往来』『行動』『文芸』に、一旦載せたものであるが併し之を整理して一貫した秩序を与えたのである。)

 なお私がひそかに想定している思考上の伏線に就いて、注意を払う読者があるならば、左記の書物を参照して貰えば幸いである。特に第二以下のものが直接の役に立つだろうと思う。
 一、科学方法論      (一九二九)  (岩波書店)
 二、イデオロギーの論理学 (一九三〇)  (鉄塔書院)
 三、イデオロギー概論   (一九三二)(理想社出版部)
 四、技術の哲学      (一九三三)   (時潮社)
 五、現代哲学講話     (一九三四)   (白揚社)
  (『現代のための哲学』――大畑書店――の改訂版)
以上
一九三五・六・三〇
東京
戸坂潤


増補版序文



 再版に際して補足として三つの文章を加えることにした。時局の進展に応じてこれが必要だと思ったからである。――なお参考として、初版序文に挙げた他に、『思想としての文学』(一九三六・三笠書房)と『科学論』(一九三五・唯物論全書・三笠書房)の二つの拙著をつけ加えておく。
一九三六・五
著者
[#改ページ]


[#ページ上段の左右中央]


増補版重版序文



 増補版も版を重ねること数回に及んだ。今、特に云うべき言葉は持たないが、ただ増補版序文の後、本書と連関のある私の著書が四つ程出版されていることを、読者に報告しておきたいと思う。
 巻末の著書表〔そこには『道徳論』(一九三六・唯物論全書・三笠書房)、『思想と風俗』(一九三六・三笠書房)、『現代日本の思想対立』(一九三六・今日の問題社)、『現代唯物論講話』(一九三六・白揚社)、の四つの著書が追加されている〕を参照されたい。
一九三七・一
著者


[#改ページ]


序論



一 現代日本の思想上の諸問題
    ――日本主義・自由主義・唯物論

 現代の日本に於いては、凡んどありとあらゆる思想が行なわれている。日本・東洋・欧米の、而も過去から現在に…

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