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二つの態度
ふたつのたいど
作品ID3697
著者宮本 百合子
文字遣い新字新仮名
底本 「宮本百合子全集 第十七巻」 新日本出版社
1981(昭和56)年3月20日
初出「婦人公論」1921(大正10)年3月号
入力者柴田卓治
校正者磐余彦
公開 / 更新2003-11-06 / 2014-09-18
長さの目安約 1 ページ(500字/頁で計算)

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本文より




 心中の道行で、あっと云わせたい心持が、毎も毎も定った物許りで詰らない、一つ此でも遣って見よう、と云う場合と、其物語に共鳴し人生に非常に価値ある事件として、見る者を驚歎させようと思った場合とは、心の態度に於て、大きな差があると思います。けれども、新しい選択を始めた時、何故曾根崎心中に手がついたかを考える時、其は、現今の、女高師の全教師生徒の上にかかっている、本質的に最も重大な問題だと思います。
〔一九二一年三月〕



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