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養生心得草
ようじょうこころえぐさ
著者
文字遣い旧字旧仮名
底本 「命の洗濯」 警醒社
1912(明治45)年3月23日
初出「徳島新聞 第7号付録」1875(明治8)年4月
入力者田中敬三
校正者小林繁雄
公開 / 更新2007-07-23 / 2014-09-21
長さの目安約 2 ページ(500字/頁で計算)
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本文より




┌明治八年四月徳島新聞第七號の附録として┐
└世人に頒ちしものなり         ┘

第一 毎日六時に起き、寢衣を着替へ、蒲團の塵を拂ひ、寢間其外居間を掃除し、身體を十分安靜にして、朝飯を食する事。
第二 毎日の食餌は三度を限り、分量を定む可し。夜中に飮食せざるを最もよしとす。但食後は少時間休息し運動を始むべき事。
第三 酒茶菓子の類は食時の節少々用ゐて飮食の消化を扶くるは害なしと雖も、その時限の外退屈の時用る等は害ある事。
第四 長日の間は、午後一時の頃半時計の晝眠は養の扶となることあれども、其他は决して日中睡臥を禁ず可き事。
第五 坐時と起時と平均して、七歩は起ち三歩は坐る位にして、坐にのみ過す可からざる事。
第六 毎日一度は冷水或は微温湯にて身體を清潔に拭ひとり、肌着を着替べし。入浴は六七日目毎に成たけ熱からざる湯に入るべき事。
第七 一ヶ月五六度は必ず村里を離れたる山林或は海濱に出で、四五里の道を歩行すべき事。
第八 衣服の精粗美惡は人の分限に依ると雖も、肌着は木綿フラン子ルを良とす。蒲團の中心は新しく乾きたるものを貴む故に、綿花に限らず蒲の穗苗藁其外柔く乾きたるものを擇ぶべし。總て肌着は日々洗ひ、夜着は六七日毎に干すべき事。
第九 食物も衣服の如く分限によるは勿論なれど、肉食は鮮けく新らしき品、野菜は稚き柔なる品を擇ぶべし。よく烹熟して、五穀に交へ喰ふをよしとする事。
第十 常居は濕氣少く日當りよくして風の透る樣に心を用ふ可し。一ヶ年一兩度は必ず天井また椽の下の塵を拂ひ、寢所は高く燥きたる方を擇ぶべき事。
 一養生二には運動三藥揃うてやまひ直るものなり
 養生の仕方は人に依なれど心とむるは誰も替らず
 人皆の天壽の蔓の手入れ時嚏だにせぬうちの養生
養生を榮燿の樣に思ふは世上一般の習慣なり。今余が言へる養生法は、いかなる貧人、いかなる賤業の人にても、日夜心を注げば出來る事なり。因て其大意を三首の蜂腰に綴ること爾り。

   明治八年四月
關寛しるす。



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