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副題「新青年」一九二六年二月
「しんせいねん」せんきゅうひゃくにじゅうろくねんにがつ
著者
文字遣い新字新仮名
底本 「国枝史郎探偵小説全集 全一巻」 作品社
2005(平成17)年9月15日
初出「新青年」1926(大正15)年2月
入力者門田裕志
校正者Juki
公開 / 更新2014-05-01 / 2014-09-16
長さの目安約 1 ページ(500字/頁で計算)
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本文より


 啓蒙的描写論、そういう物だって必要である。一作に就ての解剖的批評。そういう物だって必要ではある。しかし小酒井不木氏とか松本泰氏、江戸川乱歩氏、横溝正史氏、アーサー、リーヴ、チェスタトン、ビーストン、ウェルシーニンというような、代表的作家の人物批評は、是又大いに必要である。以上挙げた日本の作者等は(勿論その他にも著名な人はあるが)人物評論をされても可い程、探偵小説界では働いている。どうだろう誰か此方面に、鍬を打ち込む者は無いか。作品を通して作者を見る――作者を通して作品を見る。これは両々ともなう可きものだ。それにもかかわらず今日迄、よい作者論が出ていない。いささか不満の点である。



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