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絵だけ
えだけ
著者
文字遣い新字新仮名
底本 「青眉抄・青眉抄拾遺」 講談社
1976(昭和51)年11月10日
初出「美術評論」1937(昭和12)年10月号
入力者川山隆
校正者鈴木厚司
公開 / 更新2008-11-04 / 2014-09-21
長さの目安約 1 ページ(500字/頁で計算)
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本文より




 ほかのことはテンとあきまへん。家のことも何もほったらかしで、どもならんのどす。絵だけです。絵のことを考えるだけです。
 熱心なことは誰方にも負けんつもりでおりますが、写生は若い時分からようしました。今のように乗物の便利な時代と違いますから、二里でも三里でも歩いて行くのです。ガタ馬車に乗るというても何処にもあるというわけでありませんさかえな。足拵えを厳重にして、男の方と一緒に行くのです。女はほかのお方もおいでやしたけれど、わたしのようではありまへんでした。もうまるで男と同じことです。ナニ負けるもんかちゅう気どしてなア、ホホホ、どこへでも男のお方と行きました。これは橋本はんの写生です。関雪さんですな。どこか田舎へ行ったときそこにいた駄馬に関雪さんが乗らはったところを、てんご半分に写生しといたのです。あの方のずんぐりしたところが、ちょっと似てますな。へえ、三十年前くらいになります。



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