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雨情民謡百篇
うじょうみんようひゃくへん
著者
文字遣い新字旧仮名
底本 「定本 野口雨情 第一巻」 未来社
1985(昭和60)年11月20日
初出紅殻とんぼ「婦人世界」1924(大正13)年7月、捨てた葱(原題 葱)「日本詩集 一二二五版」1925(大正14)年4月、青いすすき(原題 細いすすき)「婦人世界」1924(大正13)年5月、波浮の港(原題 ハブの港)「婦人世界」1924(大正13)年6月、海の遠く「少女倶楽部」1924(大正13)年6月、謎(「甚吾さん」の全面的改作)「沙上の夢」新潮社、1923(大正12)年4月、草刈り娘(原題 草刈り唄)「婦人倶楽部」1924(大正13)年5月、金雀枝(原題 金雀枝の花咲く頃)「郷土」1923(大正12)年5月、風の音「婦人倶楽部」1924(大正13)年3月、畑ン中「都会と田園」銀座書房、1919(大正8)年6月、蚊喰取り「令女界」1923(大正12)年5月、また来よつばめ「極楽とんぼ」黒潮社、1924(大正13)年1月、千代の松原「極楽とんぼ」黒潮社、1924(大正13)年1月、米山小唄「極楽とんぼ」黒潮社、1924(大正13)年1月、旅の身ぢやとて「極楽とんぼ」黒潮社、1924(大正13)年1月、小諸小唄(第二聯を全面的に改作)「極楽とんぼ」黒潮社、1924(大正13)年1月、出船「極楽とんぼ」黒潮社、1924(大正13)年1月、浪枕「極楽とんぼ」黒潮社、1924(大正13)年1月、川しぶき「沙上の夢」新潮社、1923(大正12)年4月、いとどの虫「極楽とんぼ」黒潮社、1924(大正13)年1月、千羽烏「極楽とんぼ」黒潮社、1924(大正13)年1月、薔薇の花さへ「極楽とんぼ」黒潮社、1924(大正13)年1月、わたしや黒猫「極楽とんぼ」黒潮社、1924(大正13)年1月、同じ国なら「極楽とんぼ」黒潮社、1924(大正13)年1月、暴風の夜「極楽とんぼ」黒潮社、1924(大正13)年1月、但馬山国「極楽とんぼ」黒潮社、1924(大正13)年1月、春降る雪「極楽とんぼ」黒潮社、1924(大正13)年1月、伊那の龍丘「極楽とんぼ」黒潮社、1924(大正13)年1月、霧ヶ岳から「極楽とんぼ」黒潮社、1924(大正13)年1月、かなしい海「極楽とんぼ」黒潮社、1924(大正13)年1月、運動踊り(題名に「(四季の歌)」を追加)「極楽とんぼ」黒潮社、1924(大正13)年1月、つばくらめ「極楽とんぼ」黒潮社、1924(大正13)年1月、お艶(「わしの隣人」から)「都会と田園」銀座書房、1919(大正8)年6月、旅の鳥(一部改作)「別後」交蘭社、1921(大正10)年2月、篠藪(「己の家」から)「都会と田園」銀座書房、1919(大正8)年6月、萱の花「別後」交蘭社、1921(大正10)年2月、みそさざい「別後」交蘭社、1921(大正10)年2月、風に吹かれて(原題 烏)「別後」交蘭社、1921(大正10)年2月、荒野「別後」交蘭社、1921(大正10)年2月、子安貝「別後」交蘭社、1921(大正10)年2月、一軒家「別後」交蘭社、1921(大正10)年2月、白露虫「別後」交蘭社、1921(大正10)年2月、雁「別後」交蘭社、1921(大正10)年2月、濡れ乙鳥(原題 乙烏)「別後」交蘭社、1921(大正10)年2月、空飛ぶ鳥「別後」交蘭社、1921(大正10)年2月、枯れ山唄「別後」交蘭社、1921(大正10)年2月、土蔵の壁(一部改作)「別後」交蘭社、1921(大正10)年2月、儚き日「別後」交蘭社、1921(大正10)年2月、祇園町「別後」交蘭社、1921(大正10)年2月、お糸「別後」交蘭社、1921(大正10)年2月、霜枯れ「別後」交蘭社、1921(大正10)年2月、螢草「別後」交蘭社、1921(大正10)年2月、小室の小笹「別後」交蘭社、1921(大正10)年2月、芒の葉「別後」交蘭社、1921(大正10)年2月、恋の日「別後」交蘭社、1921(大正10)年2月、西瓜畑「沙上の夢」新潮社、1923(大正12)年4月、旅で暮らせば「沙上の夢」新潮社、1923(大正12)年4月、沙の数「沙上の夢」新潮社、1923(大正12)年4月、昔の月「沙上の夢」新潮社、1923(大正12)年4月、帰らぬ人「沙上の夢」新潮社、1923(大正12)年4月、片恋「沙上の夢」新潮社、1923(大正12)年4月、煙草の花「沙上の夢」新潮社、1923(大正12)年4月、櫛「沙上の夢」新潮社、1923(大正12)年4月、葛飾の夏(原題 己の家 十、夏)「都会と田園」銀座書房、1919(大正8)年6月、港の時雨「沙上の夢」新潮社、1923(大正12)年4月、蘆枯れ唄「沙上の夢」新潮社、1923(大正12)年4月、おけらの唄「沙上の夢」新潮社、1923(大正12)年4月、鶫「沙上の夢」新潮社、1923(大正12)年4月、錆「沙上の夢」新潮社、1923(大正12)年4月、夕の月「沙上の夢」新潮社、1923(大正12)年4月、スイッチヨ「沙上の夢」新潮社、1923(大正12)年4月、おけら「別後」交蘭社、1921(大正10)年2月、女工唄「別後」交蘭社、1921(大正10)年2月、娘と劉さん「都会と田園」銀座書房、1919(大正8)年6月
入力者川山隆
校正者noriko saito
公開 / 更新2010-06-03 / 2014-09-21
長さの目安約 21 ページ(500字/頁で計算)
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本文より

[#ページの左右中央]


 民謡は民族が有する唯一の郷土詩である。郷土詩を無視して民謡の存在はない。民謡は草土の詩人によつてうたはれる、純情芸術である。
 本書は「かれくさ」(明治三十八年発行)以後の小著中より採録した作品と未発表の作品とを加へて百篇としたが必ずしも自選集の意味ではない、自分が二十数年間辿つて来た道程の記録である。
 又、一二節外律によらざる作品も加へたのは思ふところがあつたからである。
  大正十三年六月
著者


[#改ページ]

紅殻とんぼ


とんぼ来るかなと
   裏へ出て見たりや

とんぼ飛んで来て
   釣瓶にとまる

とんぼ可愛や
   紅殻とんぼ

赤い帯なぞちよんと
   締めて来る


橋の上


橋の上から
小石を投げた

小石ヤ浮くかと
川下見たりや

小石ヤ沈んで
流れてぐ


捨てた葱


葱を捨てたりや
しをれて枯れた

捨てりや葱でも
しをれて枯れる

お天道さま見て
俺泣いた


二十三夜


二十三夜さま
まだのぼらない

麦鍋ア囲爐裡で
泡立つてる

とろとろ とろりちけえ
眠くなつて来た


門司にて


門司へ渡れば
九州の土よ

土の色さへ
おぼろ月夜してる

土もあかるい
あかるい土よ

人もあかるい
あかるい顔よ

遠い常陸は
わたしの故郷

なぜに暗いだろ
故郷の土よ

暗い土でも
常陸は恋し


竹藪


背戸の竹藪で
  竹伐つてゐたりや

雀ヤ飛んで来て
  啼いてからまつた


よいとまけの唄(掛合唄)


音頭とり「よいとまきすりや
     綱引き「この日の永さ

音頭とり「たのみましたぞ
     綱引き「音頭とりさんよ

音頭とり「唄が切れたら
     綱引き「唄続ぎやしやんせ

音頭とり「寝てて暮らそと
     綱引き「思ふちやゐぬが

音頭とり「杭の長さよ
     綱引き「お天道さまよ

音頭とり「唄で引かなきや
     綱引き「どんと手に来ない


夜あけ星


夜明お星さま
一つかや

宵に出た星ヤ
どこへいつた

天さのぼつたか
潜つたか


眼子菜


蛙鳴くから
  沼へいつて見たりや

沼にや眼子菜の
     花盛り

沼にや眼子菜の
     花盛り

蛙ア眼子菜の
   蔭で鳴く


朝霧


夜あけ千鳥ぢや
あの啼くこゑは

帰りなされよ
お帰りなされ

川の浅瀬にや
朝霧立ちやる

霧は浅瀬の
瀬に立ちやる


青いすすき


青いすすきに
螢の虫は
夜の細道 夜の細道 通て来る

 細いすすきの
   姿が可愛ネ
 細い姿に
   こがれた螢ネ

夏の短い
夜は明けやすい
夜明頃まで 夜明頃まで 通て来る


粉屋念仏


「粉屋念仏」踊る子は
帰る

若い娘は
まだ帰らない
 スタコラサ
  スタコラサ

月も夜明にや
山端へ帰る

寝…

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