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将来の日本
しょうらいのにほん
副題03 再版の序
03 さいはんのじょ
著者
文字遣い新字新仮名
底本 「日本の名著 40」 中央公論社
1971(昭和46)年8月10日
初出「将来の日本」経済雑誌社、1887(明治20)年第3版
入力者田部井 荘舟
校正者小林繁雄、門田裕志
公開 / 更新2009-04-18 / 2014-09-21
長さの目安約 2 ページ(500字/頁で計算)
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本文より




 熊本の徳富君猪一郎、さきに一書を著わし、題して『将来の日本』という。活版世に行なわれ、いくばくもなく売り尽くす。まさにまた版行せんとし、来たりて余の序を請う。受けてこれを読むに、けだし近時英国の碩学スペンサー氏の万物の追世化成の説を祖述し、さらに創意発明するところあり。よってもってわが邦の制度文物、異日必ずまさになるべき云々の状を論ず。すこぶる精微を極め、文辞また婉宕なり。大いに世の佶屈難句なる者と科を異にし、読者をして覚えず快を称さしむ。君齢わずかに二十四、五。しかるに学殖の富衍なる、老師宿儒もいまだ及ぶに易からざるところのものあり。まことに畏敬すべきなり。およそ人の文辞に序する者、心誠これを善め、また必ず揚※[#「てへん+霍」、63-下-14]をなすべきあり。しからずんば、いたずらに筆を援りて賛美の語を[#挿絵]べ、もって責めを塞ぐ。輓近の文士往々にしてしかり。これ直諛なるのみ。余のはなはだ取らざるところなり。これをもって来たり請う者あるごとにおおむねみな辞して応ぜず。今徳富君の業を誦むに及んで感歎措くことあたわず。破格の一言をなさざるを得ず。すなわちこれを書し、もってこれを還す。
  明治二十年一月中旬
高知 中江篤介 撰



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