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手紙
てがみ |
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作品ID | 51415 |
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副題 | 023 慶応元年十二月十四日 岩下佐次右衛門、吉井友実あて 023 けいおうがんねんじゅうにがつじゅうよっか いわしたさじえもん、よしいともざねあて |
著者 | 坂本 竜馬 Ⓦ |
文字遣い | 新字旧仮名 |
底本 |
「龍馬の手紙、宮地佐一郎」 講談社学術文庫、講談社 2003(平成15)年12月10日 |
入力者 | Yanajin33 |
校正者 | Hanren |
公開 / 更新 | 2010-08-18 / 2014-09-21 |
長さの目安 | 約 1 ページ(500字/頁で計算) |
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一筆啓上。
然ニ私ニ非レバたれか上関迄出し候心積ニ候所、此頃御国より相廻り候船、下の関ニ参候時節、人なく幸ニ黒田了介殿御出ニ候得共、今少し御留りの儀故ニ無二是非一候。私とても了介殿御同伴上坂も致候。芸永井主人が事ハ兼而長州の政府の論の如ク相辨候所、永井曰ク、然レバ諸隊頭立候者ニ面会可レ致と、則諸隊頭立候もの面会せり。
案ズルニ永井ハ諸隊の者と政府の論と、甚ことなり候心積也。
故、政府をたすけ諸隊を撃、或ハ諸隊を助ケて政府を撃との論のよしなり。
京よりミブ浪人同伴ニて帰りし、長人ハ虎口をのがれしと大ニ笑合候。上下一和兵勢の盛なる、以レ長第一とすべく存候。
何レ近程ニも上京御咄申上候。
〆
坂本龍馬
岩下佐次兵様
直陰
吉井幸輔様