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手紙
てがみ
副題042 慶応二年十二月四日 坂本権平、一同あて
042 けいおうにねんじゅうにがつよっか さかもとごんぺい、いちどうあて
著者
文字遣い新字旧仮名
底本 「龍馬の手紙、宮地佐一郎」 講談社学術文庫、講談社
2003(平成15)年12月10日
入力者Yanajin33
校正者Hanren
公開 / 更新2010-08-30 / 2014-09-21
長さの目安約 11 ページ(500字/頁で計算)
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本文より

此手紙もし親類之方などに御為レ見被レ成候ハヾ必ず/\誰れかに御書取らセ被レ成候て御見セ。順蔵さんえも其書き写さ礼し書を御見セ。私手紙ハ必ず/\乙姉さんの元に御納め可レ被レ遣候。
龍馬
御一同様
一、今春上京之節伏見にて難にあい候頃より、鹿児嶋に参り八月中旬より又長崎に出申候。先日江ノ口之人溝渕広之丞に行あひ候而、何か咄しいたし申候。其後蒸気船の将武藤早馬に行逢候得ども、是ハ重役の事又ハ御国に帰れなど云ハれん事を恐れ、しらぬ顔して通行しに、広之丞再三参り、私之存念を尋候ものから認め送り候処、内々武藤にも見セシ様子。此武藤は兼而江戸に遊びし頃、実に心路安き人なれバ、誠によろこびくれ候よし。旧友のよしミハ又忝きものにて候。其私の存念ハ別紙に指上候。御覧可レ被レ遣候。
一、別紙之内女の手紙有レ之。是ハ伏見寺田屋おとセと申者にて候。是ハ長州家及び国家に志ある人々ハ助けられ候事ども有レ之者なり。元より学文も十人並の男子程の事ハいたし居り候ものなり。それハ薩州に送り来り候手紙一つ指上候。伏見之危難よく分り申候。
一、別紙に木圭と申人の(桂小五郎と申人なり。)手紙有レ之候。是ハ長州の政事を預り候第一之人物にて、此人之手跡、四方之人ほしがり候。幸手元に数々有レ之から指出候。
一、社太郎も此頃ハ丈夫に相成候べしと存候。夫男児を育るハ誠ニ心得あるべし、とても御国の育方にてハ参り兼候べしと、実ニ残念ニ存候。
一、上ニ申伏見之難ハ去ル正月廿三日夜八ツ時半頃なりしが、一人の連れ三吉慎蔵と咄して風呂より揚り、最早寝んと致し候処に、ふしぎなる哉(此時二階居申候。)人の足音のしのび/\に二階下をあるくと思ひしに、六尺棒の音から/\と聞ゆ、おり柄兼而御聞に入し婦人、(名ハ龍今妻也。)勝手より馳セ来り云様、御用心被レ成べし不レ謀敵のおそひ来りしなり。鎗持たる人数ハ梯の段を登りしなりと、夫より私もたちあがり、はかまを着と思ひしに次の間に置有レ之ニ付、其儘大小を指し六連炮を取りて、後なる腰掛による。連れなる三吉慎蔵ハはかまを着、大小取りはき鎗を持ちて是も腰掛にかゝる。間もなく、壱人の男障子細目に明ケ内をうかがふ。見れバ大小指込なれバ、何者なるやと問しに、つか/\と入り来れバ、すぐに此方も身がまへ致セバ、又引取りたり。早次ギの間もミシ/\物音すれバ龍女に下知して、次の間又後の間のからかみ取りはづさし見れバ、早拾人計り鎗持て立並びたり、又盗賊燈灯二ツ持、又六尺棒持たる者其左右に立たり。双方暫くにらみあふ処に、私より如何なれバ薩州の士に不礼ハ致すぞと申たれバ、敵口々に上意なり、すはれ/\とのゝしりて進来る。此方も壱人ハ鎗を中段にかまへ立たり。敵より横を討ると思ひ、私ハ其左へ立変り立たり。其時銃ハ打金を上ゲ敵拾人斗りも鎗持たる一番右の初めとして一ツ打たりと思ふに、此者退きたり。又其次ぎなる者を打たりしに其敵…

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