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手紙
てがみ
副題073 慶応三年五月中下旬頃 高柳楠之助あて
073 けいおうさんねんごがつちゅうげじゅんころ たかやなぎくすのすけあて
著者
文字遣い新字旧仮名
底本 「龍馬の手紙、宮地佐一郎」 講談社学術文庫、講談社
2003(平成15)年12月10日
入力者Yanajin33
校正者Hanren
公開 / 更新2010-09-14 / 2014-09-21
長さの目安約 1 ページ(500字/頁で計算)
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本文より


一翰致二敬呈一候。然ハ先夜御別後、広く世界之数例を推し候処、御船を以再度衝突被レ成候ニ依而致二沈没一候事故、何分貴方より其条理御立被レ下候事、必然之道理ト相聞へ申候。去ル四月鞆津御談判之節、世界之公法ニより処置可レ致御定約仕候通、於二当地一早[#挿絵]御決着可レ被レ遣候筈之処、先夜之御議論ニ者世界之公法トハ幕府之御処置相願い候上の事ト被レ仰聞候。其儀なら者、当時大樹公ニも御出京ニ相成居候事故、鞆津直様御上坂可レ被レ成筈ニ候。将御出発後ハ唯貴方の御用のミ御達し被レ成、私共困難の事件者時日を御延し被レ成候。是不解の第一ニ候。
且於当方所ニハ未御談判ニても明白ニ御座候。此条私共江冤罪を御被セ被レ成候御手段ニ相当り候。
是不解之第二候。於私も御存之通、船并公物多沈没、不レ計も箱主用候得者、徒ニ移二時日一候てハ寡君申し訳難二相立一候。因テ早[#挿絵]貴方より敝藩官長江御引合可レ被レ成遣候。若其儀も遅延被レ成候時ハ、最早乗組一同貴藩之御手ニ倒レ申より外無レ之候。御病中乍二御気毒一此条申上置候。
宜御如意も可二成下一候。謹言
月日
才谷梅太郎
高柳楠之助様



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