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手紙
てがみ
副題082 慶応三年六月二十四日 乙女、おやべあて
082 けいおうさんねんろくがつにじゅうよっか おとめ、おやべあて
著者
文字遣い新字旧仮名
底本 「龍馬の手紙、宮地佐一郎」 講談社学術文庫、講談社
2003(平成15)年12月10日
入力者Yanajin33
校正者Hanren
公開 / 更新2010-09-19 / 2014-09-21
長さの目安約 7 ページ(500字/頁で計算)
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本文より

今日もいそがしき故、薩州やしきへ参りかけ、朝六ツ時頃より此ふみしたゝめました。当時私ハ京都三条通河原町一丁下ル車道酢屋に宿申候。
清二郎ニ御頼の御書同人より受取拝見仕候。同人も兼而御申越ニてよろしき人物とてよろこび候所、色[#挿絵]咄聞候所何もをもわくのなき人ニて、国家の御為命すてるにくろふハせぬ位なものニて、当時私ハ諸生五十人斗ハつれており候得ども、皆一稽古も出来き候ものニて、共ニ国家の咄しが出来候。清二郎ハたゞつれてあるく位の事ニて、今すこし人物なれバよろしい、又ハまあすこし何かげいでも出来れバよろしいと存じ、此上すいきよふすれバ、実ニ御蔵のにわとりとやらにて御座候。今一、二年もくろふ致し候得バ、すこしハやくにたち可レ申か、まあ今の所でハ何もしよふのなき人ニて御座候。
当時他国ニ骨おり候人ニハなんぼあほふと云人でも、お国の並[#挿絵]の人の及所でハこれなく、先日大坂のおやしきニ行て御用人やら小役人ニであい候所、證判役小頭役とやら云もののつらがまへ京都の関白さんの心もちにて、きのどくにもありおかしくもあり、元より私ハ用向と申てハなし。ものも不レ申候得ども、あまりおかしく候故、後藤庄次郎ニも申候所、同人も云にハ私しハあのよふなものおつかハねばならぬ、此うるさいことおさつして下ダされ、おまへがたハ実ニうらやましいと申候て、わらい申候。坂本清次郎も右よふのばけものよりハよほどよく候。
○先頃より段[#挿絵]の御手がみ被レ下候。おゝせこされ候文ニ、私を以て利をむさぼり、天下国家の事おわすれ候との御見付のよふ存ぜられ候。
○又、御国の姦物役人ニだまされ候よふ御申こし。
右二ヶ条ハありがたき御心付ニ候得ども、およバずながら天下ニ心ざしおのべ候為とて、御国よりハ一銭一文のたすけおうけず、諸生の五十人もやしない候得バ、一人ニ付一年どふしても六十両位ハいり申候ものゆへ、利を求メ申候。○又御国の為ニ力を尽すとおゝせらるゝが、是ハ土佐で生レ候人が、又外の国につかへ候てハ、天下の大義論をするに諸生ニまで二君ニつかへ候よふ申され、又女の二夫ニつかへ候よふ申て、自身の義論が貫らぬきかね候故ニ、浪人しつけるに、又ハ御国をたすけるに致さねバ、ゆかぬものニて候。
夫で御国よりいで候人[#挿絵]ハ、皆私が元トにあつまりおり申候ゆへ、もふ土佐からハおかまいハなく、らくにけいこ致しおり候。此頃私しも京へ出候て、日[#挿絵]国家天下の為、義論致しまじハり致候。御国の人[#挿絵]ハ後藤庄次郎、福岡藤次郎、佐々木三四郎、毛利荒次郎、石川清之助(此人ハ私同よふの人。)又望月清平(これハずいぶんよきおとこナリ。)
中にも後藤ハ実ニ同志ニて人のたましいも志も、土佐国中で外ニハあるまいと存候。そのほかの人[#挿絵]は皆少[#挿絵]づゝハ、人がらがくだり申候。清二郎が出かけてきたニ付て、此人ニも早[#挿絵]に内…

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