えあ草紙・青空図書館 - 作品カード


広告

大植物図鑑
だいしょくぶつずかん
副題03 序
03 じょ
著者
文字遣い旧字旧仮名
底本 「大植物圖鑑」 大植物圖鑑刊行會【近代デジタルライブラリー利用】
1925(大正14)年9月25日
入力者蒋龍
校正者フクポー
公開 / 更新2018-01-29 / 2017-12-26
長さの目安約 2 ページ(500字/頁で計算)

広告

えあ草紙で読む
HTMLページで読む

find Kindle 楽天Kobo Playブックス

find 朗読を検索

本の感想を書き込もう web本棚サービスブクログ作品レビュー

青空文庫の図書カードを開く

find えあ草紙・青空図書館に戻る

amazon.co.jp

広告

本文より


 著者村越君が訪問されて本書の批判を余に請はれた。そこで余は本書の内容、殊に余の專攻項目に就て目を通したが、先づ第一に余の感心したのは斯の如き尨大なる著述を其の[#挿絵]圖の全部から説明の各項まで君一人の手によつて完成せられたといふことである。著述に聊か經驗ある余には君の非常なる此の努力に對し敬意を表せずには居られない。從來此の種の著書は二三にして止まらないが、大抵は各植物の形状及び名稱を知らしめて滿足せるものゝ如く、何れも餘りに啓蒙的であつた。併し本書は各植物の形状特質より、其の栽培、加工、使用法等に至るまで説いてあるばかりでなく、殖林、木材利用等の知識にも相當注意の行き亘つて居ることは、余の專門的見地より特に愉快に思ふ次第である。卷末の用意周到なる索引は、本書活用の上に至便なるものにして從來此の種の著書に其の比を見ない所である。
 かくして本書が我國に分布する植物を殆ど網羅し、總べて實物に就くが如く圖示解説したことは、我が學界のためにも喜びに堪へない次第である。
 元來我が國人は植物を愛好する特種の國民性を有して居るものであるから、本書の如きは是非各戸に備へて、更に深く植物を理解し愛好の念を養成して行く栞にしたいと思ふ。是余が本書を斯界の好著として一般に紹介する所以である。

大正十四年九月
本多靜六



えあ草紙で読む

find えあ草紙・青空図書館に戻る

© 2018 Sato Kazuhiko