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自己紹介
じこしょうかい
著者
文字遣い新字旧仮名
底本 「牧野信一全集第二巻」 筑摩書房
2002(平成14)年3月24日
初出「読売新聞 第一六八四四号」読売新聞社、1924(大正13)年2月11日
入力者宮元淳一
校正者門田裕志
公開 / 更新2011-07-21 / 2014-09-16
長さの目安約 1 ページ(500字/頁で計算)
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本文より


 どういふことを書いていゝか見当が付かない。写真は笑顔を示さずに撮るのが普通だらう、そして男なら成るべく深刻気な苦味を添へて――。だが僕には、深刻もなく苦味もないから六ヶしい顔も出来ない。だがまさか笑つた顔も見せられない。それ程心が朗かでもない。「泣き笑ひ」といふ心持もない。そこで極くあたりまへになるわけだが、その落ちつきはまた持合せぬ、写真は例に過ぎない、この惨めな心が――だ。



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