えあ草紙・青空図書館 - 作品カード


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小祠
しょうし
著者
文字遣い新字旧仮名
底本 「新修宮沢賢治全集 第六巻」 筑摩書房
1980(昭和55)年2月15日
入力者junk
校正者土屋隆
公開 / 更新2011-07-24 / 2014-09-16
長さの目安約 1 ページ(500字/頁で計算)

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本文より


赤き鳥居はあせたれど
杉のうれ行く冬の雲
野は殿堂の続きかな

よくすかれたる日本紙は
一年風に完けきと
雪の反射に知りぬべし

かしこは一の篩にて
ひとまづそこに香を浄み
入り来るなりと云ひ伝ふ

雪の堆のなかにして
りゝと軋れる井戸車
野は楽の音に充つるかな



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