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放蕩の虫
ほうとうのむし
著者
文字遣い旧字旧仮名
底本 「萩原朔太郎全集 第三卷」 筑摩書房
1977(昭和52)年5月30日
入力者kompass
校正者小林繁雄
公開 / 更新2011-08-02 / 2014-09-16
長さの目安約 1 ページ(500字/頁で計算)
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本文より


放蕩の蟲は玉蟲
そつと來て心の底で泣く蟲
夜としなればすずろにも
リキユールグラスの端を這ふ蟲
放蕩の蟲はいとほしや

放蕩の蟲は玉蟲
青いこころでひんやりと
色街の薄らあかりに鳴く蟲
三味線の撥にきて光る蟲
放蕩の蟲はせんなや



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