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若き尼たちの歩む路
わかきあまたちのあゆむみち
著者
文字遣い旧字旧仮名
底本 「萩原朔太郎全集 第三卷」 筑摩書房
1977(昭和52)年5月30日
入力者kompass
校正者小林繁雄
公開 / 更新2011-08-13 / 2014-09-16
長さの目安約 1 ページ(500字/頁で計算)
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本文より


この列をなす少女らのため、
うるはしき都會の窓ぞひらかるる、
みよいまし遠望の海は鳴りいで、
なめいしを皿はすべりて、
さかづきは歩道にこぼれふんすゐす。
こはよき朝のめざめなり、
をとめらのさんたまりやの祈祷なり、
みな少女、
素足あしなみそろへ行く手に、
ちよこれいと銀紙に卷かれ、
くだものは竝木の柵に飾られぬ。
ああ、いづこぞ夢の序樂のぽろねえず、
會社は河岸に涙をひたし、
花店の飾窓つゆにぬれたり、
しばしまたつりがね鳴らむ、
あさまだきにほふ葉影に、
しろじろとかざし泳がせ、
この列をなす少女らあゆむ。
――樂曲風、情景詩――



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