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露西亜よ汝は飛ぶ
ろしあよなんじはとぶ
著者
文字遣い新字新仮名
底本 「日本プロレタリア文学集・38 プロレタリア詩集(一)」 新日本出版社
1987(昭和62)年5月25日
初出「ぬかるみの街道」大鐙閣、1918(大正7)年10月
入力者坂本真一
校正者雪森
公開 / 更新2015-08-21 / 2015-05-24
長さの目安約 1 ページ(500字/頁で計算)
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本文より


露西亜は地上のあらゆるものを乗越えて飛ぶ。他の国民と諸王国と諸帝国は傍へ寄って彼女に道を譲りながら、呆気にとられて流眄に見ている! ゴーゴリ

おお露西亜よ
汝は飛ぶ、
汝は道をつくってゆく、
汝の動く時、
汝は自由だ、
あらゆる国土の上を、
あらゆる紛乱と殺戮の上を、
おおトロイカよ
汝は飛ぶ。

おおあらゆる一切のものを、
一切のヨーロッパを、
アジアを、アフリカを、
尨大な全アメリカを、
一切の政府とその国民を、
教会とトラストを、
あらゆる締結された自我的な国際条約を。

おお軽馬車よ
汝の馭者はいま一人の百姓だ、
労働者だ、
汚れた服と汗みずくの襯衣の所有者だ、
はだけた胸と、日に焼けた赭い皮膚の所有者だ、
鶴嘴を握り馴れたはばひろい掌に、
それはいま太い綱を支えている、
鞭を振り上げている、
横眼もふらず行方を見ている、
馬の鬣は切れんばかりに大気に逆らっている、
横腹には汗がにじみだしている、
しかし、殆んど「蹄を地に触れない位に」
疾走する、
飛んでゆく。――
(『ぬかるみの街道』に発表 『百田宗治詩集』を底本)



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