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『姥捨』あとがき
『うばすて』あとがき
著者
文字遣い旧字旧仮名
底本 「太宰治全集11」 筑摩書房
1999(平成11)年3月25日
初出「姥捨」ポリゴン書房、1947(昭和22)年6月10日
入力者小林繁雄
校正者阿部哲也
公開 / 更新2012-02-11 / 2014-09-16
長さの目安約 1 ページ(500字/頁で計算)
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本文より


所收――「葉」「列車」「I can speak」「姥捨」「東京八景」「みみづく通信」「佐渡」「たづねびと」「千代女」

 この短篇集を通讀なさつたら、私の過去の生活が、どんなものであつたか、だいたい御推察できるやうな、そのやうな意圖を以て編んでみた。ひどい生活であつたが、しかし、いまの生活だつてひどいのである。さうして、これから、さらにひどい事になりさうな豫感さへあるのである。
 卷末の「千代女」は、私の生活を書いたものではないが、いまの「文化流行」の奇現象に觸れてゐるやうにも思はれるので、附け加へて置いた。
昭和二十二年早春



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