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四季
しき
作品ID54231
著者槙村 浩
文字遣い新字旧仮名
底本 「槇村浩全集」 平凡堂書店
1984(昭和59)年1月20日
入力者坂本真一
校正者雪森
公開 / 更新2014-09-10 / 2014-09-16
長さの目安約 1 ページ(500字/頁で計算)

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本文より


春の神様陽気だな
天女の羽や夢御殿
梅、桃、桜、色々の
花を咲かせて楽しんだ
なぜ/\こんなに陽気だろ

夏の神様大おこり
はげた頭を光らして
春の神様追ひやって
雷さまがおきに入り
すきな遊びは夕立だ
なぜ/\こんなに怒るだろ

秋の神様やさしいな
風をそよ/\野に送り
七夕さまや天の川
銀のお月さんぬっと出る
なぜ/\こんなにやさしいだろ

冬の神様陰気だな
寒いこがらしお気に入り
いつもしぶい顔ばかり
なぜ/\こんなに陰気だろ
大正十一年四月二十一日綴



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