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チギウィンクルおばさんのはなし
チギウィンクルおばさんのはなし
原題THE TALE OF MRS. TIGGY-WINKLE
著者
翻訳者大久保 ゆう
文字遣い新字新仮名
入力者大久保ゆう
校正者
公開 / 更新2012-04-09 / 2014-09-16
長さの目安約 10 ページ(500字/頁で計算)
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本文より

[#挿絵]

[#挿絵]
[#挿絵]
 ニューランズにいる ほんものの リューシちゃんへ

[#挿絵]
 むかしむかし リューシという なまえの おんなのこが リトルタウンという まきばに すんでいました。 とっても いいこだったのですが ―― ただ ぽっけの ハンカチを いつも なくしてしまうのです。
 あるひ リューシちゃんは うらにわへ なきながら やってきまして ―― まったく、 こんなふうに わめくのです! 「あたしの ハンカチ なくなっちゃったあ! ハンカチ 3まいと エプロン 1まい! ねえ、 あなた しらない、 とらぬこタビー?」

[#挿絵]
 こねこは しろい あしを ぺろぺろするだけでした。 そこで リューシは ぶちのある めんどりに たずねます ―― 「へにぺにサリー、 ハンカチ 3まい みなかった?」 ところが ぶちの めんどりは こっこっと なきながら なやのなかへ かけこんで ―― 「なっる、 はだし、 はだし、 はだし!」

[#挿絵]
 なので つぎに リューシは えだやどりしている こまどりコックンに ききました。
 くろびかりする めで リューシを ちらりと みやる こまどりコックン、 けれども ふみこしだんの むこうへ とびさってしまいます。
 リューシは ふみこしだんの うえに のぼって、 リトルタウンうらの おかに めを むけました ―― そのおかを みあげると うえのほうが くもに つっこんでいまして、 まるで てっぺんが ないみたいです!
 ですから はるばる おかの なかほどまで すすんでいけば、 めのまえの くさちに しろいものが ひろがると おもったわけで。

[#挿絵]
 あしこしの つよい リューシは ぜんそくりょくで おかを かけあがりまして、 きゅうな さかみちを のぼりに のぼった ―― そのさきでは ―― リトルタウンも はるか したのほうに とおざかってしまって ―― ここから いしを なげれば えんとつに あてられそうなくらい!

[#挿絵]
 するうち たどりついたのが、 おかの なかほど わきだす いずみ。
 だれかが みずを くもうとしたのか、 いしのうえに ブリキの バケツが おかれてありましたが ―― みずは どばどば あふれっぱなしで、 それというのも おおきさが ゆでたまごたてくらいしか なくって! それから みちの ぬかるみに ―― こびとみたいな あしあとが ありまして。 
 リューシは かけあしで たどっていきます。

[#挿絵]
 みちは おおきな いわの もとで おわっていました。 みじかく みどりの くさが はえていて、 そこに わらびの くきを きってこしらえた さきわれの ものほしばしら、 あと いぐさで あまれた ものほしざおに ちいさな せんたくばさみの …

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