えあ草紙・青空図書館 - 作品カード


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郷愁
きょうしゅう
著者
文字遣い新字旧仮名
底本 「沖縄文学全集 第1巻 詩Ⅰ」 国書刊行会
1991(平成3)年6月6日
入力者坂本真一
校正者良本典代
公開 / 更新2017-09-23 / 2017-08-25
長さの目安約 1 ページ(500字/頁で計算)

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本文より


友よ 肩をならべて街へゆかう
質屋をだして外套は僕らの肩によいおもさ
友よ 腕をくめ
街は霧だ
燈火の美しくなる十二月
何だらう 僕らを呼んでゐるものは?
友よ 新しい気流が渡つてるにすぎぬのだよ 街のうへを
何だらう 僕らの顔に匂つてくるものは?
気弱い友よ
ナフタリンの玉がころがつてるにすぎぬのだよ かくしの底に
霧は僕らの肩におりるやうす
友よ 友よ 話してゆかう
声だかに燈火のあひだ霧のしたを。



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