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沈め
しずめ
著者
文字遣い新字旧仮名
底本 「沖縄文学全集 第1巻 詩Ⅰ」 国書刊行会
1991(平成3)年6月6日
入力者坂本真一
校正者良本典代
公開 / 更新2017-12-04 / 2017-11-24
長さの目安約 1 ページ(500字/頁で計算)

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本文より


那覇港よ その海民よ
剽悍な気魄いまやなし

ああ美しい贈りものを!
尾類が紅いどくを文身こむだらうよ
人魚の肌へ
鮫を、比目魚を、いらぶう、海豚を
市をめぐつて海の族が酔うて痴れて酔ひ痴れて
おまへを誘ひにくるだらう
泡盛の匂ひを古酒を撒いて!
沈め沈め沈め海へ底へ
おまへの市の石垣が魚城の砦に役立つ日が来た
そこで午睡をするがよい!
おまへの午睡に役立つ日が来た
海の中で黄いろ? 赤いろ?
百年を一ど咲く龍舌蘭が花開くだらうよ
沈め 用意はよいか!
おまへはその掌に尾類の髪を握るだらう
おまへの腰に椰子の壺を忘れぬだらう



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