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ひきがえる
作品ID55758
著者北原 白秋
文字遣い新字旧仮名
底本 「白秋全集 3」 岩波書店
1985(昭和60)年5月7日
入力者岡村和彦
校正者フクポー
公開 / 更新2016-11-13 / 2016-09-09
長さの目安約 1 ページ(500字/頁で計算)

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本文より


夏の昼間の
ひきがへる、
そなたは、なんで
さびしいぞ。

白い女の
指さきで、
刺され、突かれて
うれしいか。

夏の昼間の
ひきがへる、
海鼠色した
ひきがへる。

金の指輪に、
肢が切れて、
血でも出したら
何とする。

夏の昼間の
ひきがへる、
海鼠色した
ひきがへる。



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