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アリスはふしぎの国で
アリスはふしぎのくにで
原題ALICE IN WONDERLAND
著者
翻訳者大久保 ゆう
文字遣い新字新仮名
入力者大久保ゆう
校正者
公開 / 更新2015-07-04 / 2015-07-16
長さの目安約 157 ページ(500字/頁で計算)
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本文より

アリスはふしぎの国で


ぜんぶ きんきら ごごのこと
 ゆるーり すいすい ぼくらは すすむ
2ほんの オールで ぎこちなく
 ほそい かいなで こいでゆく
しろい おててが かっこうだけは
 うねうね つづく さきを しめす

おお きびしい 3にんの ひめ!
 よりによって こんなとき すてきなてんきに
いきも きれぎれ はね1ぽん びくとも
 させられないのに おはなしを せがむなんて!
でも しゃべるくちは ひとつしかないんだよ
 3にん いっしょに いわれても……!

ふんぞりかえる 1のひめ こっちを
 にらんで さしず 「おはじめなさい」
おしとやかにも 2のひめの おのぞみは
 「すっからかんな おはなしが あるといいな!」
それでいて 3のひめは かたるそばから
 1ぷんに 1どは ちゃちゃいれるし

やがて たちまち しずまりかえり
 おもいえがいて たどっていくのは
びっくりどきどき ふしぎの せかいを
 ゆめの 子どもが どんどん ゆくさま
とりや けものと おしゃべりしながら――
 じぶんでも なんだか ゆめうつつ

するうち ものがたり いきづまり
 おもいつきも そこついて
そこで へとへと ふらふらのため
 なんとか ひとまず うちきろうと
「つづきは またこんど――」「いまが こんど!」
 と おおごえで はしゃがれる

かくして ふしぎのくにの おはなしが うまれ
 こうして ゆっくり ひとつずつ
へんてこな できごとが ひねりだされて――
 そして ここまで はなしは おしまい
ふねを おうちへ むける にぎやかな いちどう
 うしろで おひさま しずんでいくよ

アリス! おとぎばなしを どうぞ
 それから やさしい おててで そなえてほしい
おもいでという ひみつの いとで
 ぬいこまれた こどものときの ゆめに
いまはもう しおれてしまった
 はるかとおくで つんだ はなわに
[#改ページ]

1 ひゅうんとウサギ穴へ

 アリスはあっきあきしてきた、木かげで、お姉さまのそばですわってるのも、何もしないでいるのも――ちらちらお姉さまの読んでる本をのぞいてみても、さし絵もかけ合いもない、「なら本のねうちって何、」とアリスは思う、「さし絵もかけ合いもないなんて。」
 だから物思いにふけるばっかり(といってもそれなり、だって日ざしぽかぽかだとぼんやりねむくなってくるし)、デイジーの花輪作りはわざわざ立ち上がって花をつむほど楽しいものなのかしら――そこへふといきなり赤い目の白ウサギが1羽そばをかけぬける。
[#挿絵]
 たいして目を引くようなところもないから、アリスにしてもさほどとんでもないとも感じないまま、聞こえてくるウサギのひとりごと。「およよ! およよ! ちこくでおじゃる!」(あとになって思い返すと、ここでふしぎが…

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