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堺水族館の歌
さかいすいぞくかんのうた
作品ID57434
著者安西 冬衛
文字遣い新字旧仮名
底本 「ふるさと文学館 第三三巻 【大阪Ⅱ】」 ぎょうせい
1995(平成7)年8月15日
入力者大久保ゆう
校正者Juki
公開 / 更新2016-06-02 / 2016-03-04
長さの目安約 1 ページ(500字/頁で計算)

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本文より


(一)

都の花に魁けて
春足日をけふこゝに
明粧成りし水族館
東洋一の水族館
堺水族館は開かれぬ

(二)

明治の帝行幸して
叡覧ありしあとゞころ
由緒も深き水族館
東洋一の水族館
堺水族館は開かれぬ

(三)

大魚小魚鰭の数
集めてこゝに海の幸
綾うるはしき水族館
東洋一の水族館
堺水族館は開かれぬ

(四)

造りなしたる海の宮
竜宮城もよそならず
雅び床しの水族館
東洋一の水族館
堺水族館は開かれぬ

(五)

水際にあそぶ魚類の
ゆきゝ妙なる舞の袖
眺め見飽かぬ水族館
東洋一の水族館
堺水族館は開かれぬ

(六)

けふしも和む春の色
げに長閑なる茅渟の浦
いざ来て見ませ水族館
東洋一の水族館
堺水族館は開かれぬ



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