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ゐろりの中の街
いろりのなかのまち
著者
翻訳者新美 南吉
文字遣い新字旧仮名
底本 「日本児童文学大系 第二八巻」 ほるぷ出版
1978(昭和53)年11月30日
入力者菅野朋子
校正者noriko saito
公開 / 更新2011-02-08 / 2014-09-21
長さの目安約 1 ページ(500字/頁で計算)

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本文より


ゐろりの中に街がある、
かすかな足音きこえてる。
ランプがともり、靄がある、
庭の木などに壁などに。

靄のなかから火がもえて
てらし出される部屋がある。
屋根やご本も見えてゐる。
みんな真赤にてらされる。

ゐろりの中の街中の、
塔の下かげ行く兵士。
けれど私が見てるうち、
兵士も光も消えてつた。

かうと再び火がもえる。
ふたたび街をてらしだす。
ほうらこんどは谷もある。
ほうら兵士が又見える。

もえてる榾よ兵士らは、
どこまで行くの、聞せてよ。
ゐろりのなかの此の街は、
これは何なの、きかせてよ。



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