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積木の町
つみきのまち
著者
翻訳者新美 南吉
文字遣い新字旧仮名
底本 「日本児童文学大系 第二八巻」 ほるぷ出版
1978(昭和53)年11月30日
初出「新美南吉童話の世界―日本児童文学別冊」ほるぷ総連合、1976(昭和51)年7月
入力者菅野朋子
校正者noriko saito
公開 / 更新2011-02-08 / 2014-09-21
長さの目安約 1 ページ(500字/頁で計算)
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本文より


積木で何でも造られる。
お城や宮殿、寺、波止場。
外では雨が降つてても
お家で私は積木する。

敷布は海でソファは山、
私はそこに町たてよう。
お寺や水車や宮殿や、
そして波止場や舩までも。

柱や壁のでかいやつ、
屋根には塔もおつたてよう。
階段などもつけてやらう。
そこには私の舩が来る。

波止場につく舩、沖の舩、
きけば水夫の歌の声。
ほうら階段おりて来る、
おくりもの持つ王様が。

もう飽いちやつた、もう止さう。
がらんと町はこはれちやふ。
積木はごちやごちやしてしまふ。
もうあの町は何もない。

けれど、あの町まだ見える。
お寺や宮殿、舩、水夫。
私が大人になつたつて、
私はあの町、思出さう。



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