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蛍の灯台
ほたるのとうだい
著者
文字遣い新字旧仮名
底本 「定本 野口雨情 第三巻」 未来社
1986(昭和61)年3月25日
初出よいよい横町「東京日日新聞」1926(大正15)年1月4日、雨降りお月さん第一節「コドモノクニ 臨時増刊」1925(大正14)年1月、雨降りお月さん第二節(原題 雲の蔭)「コドモノクニ」1925(大正14)年3月、梅の小枝「コドモノクニ」1926(大正15)年2月、俵はごろごろ「金の星」1925(大正14)年12月、田甫の鳥追ひ「日本少年」1926(大正15)年1月、兎が来い「金の星」1926(大正15)年2月、狐の提灯「金の星」1926(大正15)年3月、一本橋「金の星」1925(大正14)年7月、雪こんこん(原題 雪雪こんこん)「幼年倶楽部」1926(大正15)年2月、木の葉の駈けくら「少年時代」1925(大正14)年10月、お馬と仔馬「婦人倶楽部」1926(大正15)年2月、鳥の番雀の番(原題 番ごつこ)「金の星」1925(大正14)年10月、鳶のお昼寝(原題 鳶の昼寝)「金の星」1925(大正14)年11月、お猿の顔「幼年倶楽部」1926(大正15)年1月、霜夜の狐「コドモアサヒ」1924(大正13)年11月、雀の使ひ「少女倶楽部」1925(大正14)年1月、粉雪「週刊朝日」1924(大正13)年1月1日、カツコ鳥「コドモノクニ」1925(大正14)年5月、高野山「金の星」1924(大正13)年9月、はぐれ鳥「金の星」1924(大正13)年7月、おめめとおてて「コドモノクニ」1924(大正13)年4月、箱根の山「コドモノクニ」1924(大正13)年6月、蟹の御飯炊き「コドモノクニ」1924(大正13)年7月、鼠の嫁入「金の星」1924(大正13)年1月、かもめ「コドモノクニ」1925(大正14)年6月、尾上の松「コドモノクニ」1925(大正14)年1月、機織り「コドモノクニ」1925(大正14)年2月、鼠の小母さん「金の星」1924(大正13)年1月、七つ星「コドモノクニ」1925(大正14)年4月、芒の穂「金の星」1924(大正13)年11月、影踏み「金の星」1923(大正12)年10月、眠り亀の子「金の星」1923(大正12)年11月、雀の機織り「金の星」1924(大正13)年3月、宮城野の萩「金の星」1924(大正13)年8月、秋の月(原題 石山寺の秋の月)「金の星」1924(大正13)年10月、こほろぎ遊び「金の星」1924(大正13)年10月、かくれんぼ「金の星」1924(大正13)年3月、雲雀の水汲み「金の星」1924(大正13)年5月、鶯の夢「婦女界」1925(大正14)年1月、藪の下道「金の星」1924(大正13)年6月、赤とんぼ(原題 金魚と鶏)「金の船」大正11年4月、お母さんと一緒「児童の心」大正11年8月、銀の鈴「児童の心」大正11年10月、お客にゆく日「児童の心」大正11年5月、柿の木「児童の心」大正11年1月、山ほととぎす「少年倶楽部」1924(大正13)年7月、兎のダンス「コドモノクニ」1924(大正13)年5月虫の音楽「少年倶楽部」1924(大正13)年9月、螢の飛行機「少年倶楽部」1924(大正13)年8月、四つの星「少年倶楽部」1924(大正13)年2月、案山子「少年倶楽部」1924(大正13)年10月、お留守「コドモノクニ」1924(大正13)年9月、夜明け烏(原題 夜明けの空)「婦女界」1924(大正13)年9月、一ツ目小僧「主婦之友」大正11年4月、松虫(原題 可哀想な松虫)「コドモノクニ」1924(大正13)年10月、木の葉「コドモノクニ」1924(大正13)年12月、夢とり「金の星」1924(大正13)年4月、羊来い(原題 羊よ来い来い)「金の星」1924(大正13)年4月、あわて鬼「少年倶楽部」1924(大正13)年6月、鳶の笛吹き「少年倶楽部」1924(大正13)年5月、兎と狸「少年倶楽部」1924(大正13)年11月、霜夜は寒い「少年倶楽部」1924(大正13)年12月、あの山蔭「金の星」1925(大正14)年3月、雀踊り「金の星」1925(大正14)年2月、子供と象「婦人倶楽部」1925(大正14)年11月、鳩さん茶買ひ「金の星」1925(大正14)年8月、ひとり旅「コドモノクニ」1925(大正14)年12月、お供は後よ「コドモノクニ」1925(大正14)年10月、榧の実「コドモノクニ」1925(大正14)年9月、ねむの木「コドモノクニ」1925(大正14)年8月、螢の燈台「コドモノクニ」1925(大正14)年7月、鼠・蛙・鬼「コドモノクニ」1926(大正15)年1月、牛舎の仔牛「コドモアサヒ」1924(大正13)年2月、こんこん狐「婦女界」1924(大正13)年12月
入力者川山隆
校正者noriko saito
公開 / 更新2010-05-12 / 2014-09-21
長さの目安約 22 ページ(500字/頁で計算)
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本文より

著者より


 童謡は、童心から生れる言葉の音楽であります。童心から生れる言葉の音楽が、芸術的価値があつたならば、童謡と言ふことが出来ます。
 又、童謡は、童心から発した自然詩であると言ふことも出来ます。童心から発した自然詩は、純真不[#挿絵]の芸術であります。純真不[#挿絵]の芸術が歌謡であつたとき童謡となるのであります。
 童謡は、童心より生発する言葉の音楽であり、自然詩でありますから、表現は単純化されてをります。単純化とは、複雑の究極であつて、作品の芸術価値(殊に童謡に)は、単純化か否かによつてわかるることが多いのであります。
 初学のうちは、言はんとする内容の説明に急であつて、ややもすれば平面的描写に陥りやすいですが、かうしたことは、その作者に芸術眼さへあれば、練習によつて自覚的にすくはるる日が来るのであります。
 単純化された表現の作品をみて、幼稚なもの、つまらないものと思ふのは、童心の欠けた人に多いのであります。カントの言はれた永遠の児童性とは、既成知識を超越した無垢の世界であつて、幼稚と思はれ、つまらないと思はれるものの中に童謡のやどりもあるのであります。
 自然に直面し、自然と握手することの出来る心は、永遠の児童性であり、童心であります。童謡は童心より生発する芸術でありますから、意識的に作られることは、童謡の本質ではありません。
 童謡は、飽まで歌謡のすがたを備へた童心芸術であります。
 かう考へてみたとき、本書の作品があまりに不用意であることを思ふのであります。しかし本書は、小著『青い眼の人形』以後の作品を一巻としたのであるから、自分としては、不用意の作品であつても、習作上の道程として、他日の参考にもと思つてをります。
(東京郊外武蔵野村童心居にてしるす)
[#改ページ]

よいよい横町


よいよい横町で
   見た月は 見た月は

半分かけてた
   朝の月 アノ朝の月

お空にぼんやり
   出た月は 出た月は

夢みて寝ぼけた
   昼の月 アノ昼の月

兎がお餅を
   搗く月は 搗く月は

十五夜お月で
   丸い月 アノ丸い月


雨降りお月さん




雨降りお月さん
雲の蔭

お嫁にゆくときや
誰とゆく

ひとりで傘
さしてゆく

傘ないときや
誰とゆく

シヤラ シヤラ シヤン シヤン
鈴つけた

お馬にゆられて
濡れてゆく



いそがにやお馬よ
夜が明ける

手綱の下から
ちよいと見たりや

お袖でお顔を
隠してる

お袖は濡れても
干しや乾く

雨降りお月さん
雲の蔭

お馬にゆられて
ぬれてゆく


梅の小枝


ホーや ホケキヨや 鶯や
鶯さんなら 梅に来な

夜はお空の お星さんも
梅の小枝で チラ チラリ

チラ チーラリ チラ チラリ
鶯さんなら 梅に来な

夜はお空の お星さんも
梅の小枝に 来てと…

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