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狂言の買冠
きょうげんのかいかぶり
著者
文字遣い新字旧仮名
底本 「明治の文学 第3巻 三遊亭円朝」 筑摩書房
2001(平成13)年8月25日
入力者門田裕志
校正者noriko saito
公開 / 更新2009-07-17 / 2014-09-21
長さの目安約 2 ページ(500字/頁で計算)
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本文より




「へい今日は、八百屋でござい。「ナニ八百屋か、けふは肴やが惣菜をおいてつたからまづいゝね。「是非さうでもございませうが、八百や半兵衛が、狂言しろ物を沢山もつて来ましたから、なんぞ買つてくださいナ。「ナニ八百や半兵衛が狂言しろものだ、そいつはありがたい、買ひませう/\、何がありますね。「エヽ猿若座の開業式でことふきのとう、二十四孝の竹の子、山門五三のきぼしり、薄ゆきの三人わらび、太十の皐月、政右衛門のたゝみいわし、なぞト云ふところでございます。「成程、イヤかんしん/\。「皆買ひませう、そこへおかつし/\。「ありがたうございます。「シテ後はなんだね。「へい、あとはちとしぶいものでございます。「ナニしぶいものとはなんだね。「へい、成田屋のこんくわゐでござります。「ナニこんくわゐはありがてえ、シテ下のはなんだね。「へい下のはいもせ山の橘姫で、きぬかつぎといふ芋でございます。「成ほど、いもくわゐもおいてゆかつし、其外に何かまだ長いものが見えるぢやアねえか。「へい、あれは助高やもので、大たばの若菜ひめでございます。「成ほど、わかなひめけつこう、こゝへ出さつし。「へい是でござります。「イヤこれは助高屋ものできれいごとだと思つたら、ごみと枯ツ葉で、梅幸が世話物でつかひさうだ。「へい、そのかはりにごくやすうございますア。「イヤ/\安くつても感心しねえ。「そこが狂言で。「はてね、是が狂言とはね。「されば安菜だからくずの葉もあります。



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