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マルは しあわせ
マルは しあわせ
著者
文字遣い新字新仮名
底本 「定本小川未明童話全集 16」 講談社
1978(昭和53)年2月10日
初出「セウガク一年生」1939(昭和14)年5月
入力者特定非営利活動法人はるかぜ
校正者Juki
公開 / 更新2012-09-28 / 2014-09-16
長さの目安約 2 ページ(500字/頁で計算)
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本文より


 マルは かわいい ねこです。まあちゃんが とても かわいがって いました。
「ねえ おかあさん、マルが おしろいくさいよ。」
と、まあちゃんが いいました。
「どうしてでしょう。あんたの はなの せいじゃ ない?」
と、おかあさんは おっしゃいました。
「マルや、ここへ おいで。」
と、まあちゃんは マルを よびました。マルは よろこんで、まあちゃんの そばへ きて、ころがりました。まあちゃんは、マルの あたまを かぎました。
「やっぱり おしろいくさいよ。」
「マル、どうして おまえは、おしろいくさいの?」
 なんと きかれても、ねこですから ごへんじが できません。
「きっと、どこか おねえさんの ある おうちへ いって、かわいがられて いるのでしょう。」
と、おかあさんが おっしゃいました。
「どこかしら。」
と、まあちゃんは かんがえました。
「ああ、こして きた あの おうちだよ。」
 十日ばかり まえに、あちらの あたらしい 二かいやへ、こして きた おうちが ありました。そこには かわいらしい 女の 子が います。ことしから 学校へ あがって、じぶんと おなじ くみです。
 あくる日の あさ、みちで、
「とめ子ちゃん、いっしょに いきましょう。」
と、まあちゃんが こえを かけました。
「ええ、いっしょに いきましょう。」
と、かけて きました。
「あそびに いらっしゃい。」
「あんたもね。」
 ふたりは なかよしに なりました。
 まあちゃんは とめ子ちゃんの おうちへ あそびに いきました。
「まあちゃん、おはいり。」
と、とめ子ちゃんは よろこびました。とめ子ちゃんの おうちには、おねえさんが ふたり ありました。
「マルが あそびに くる?」
と、まあちゃんが きくと、
「まい日 くるわ。」
と、とめ子ちゃんが いいました。
「かわいい ねこね。」
と、おねえさんたちも いいました。マルは みんなに かわいがられて、しあわせだと、まあちゃんは おもいました。



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