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きつねめさんのはなし
きつねめさんのはなし
原題THE TALE OF MR. TOD
著者
翻訳者大久保 ゆう
文字遣い新字新仮名
入力者大久保ゆう
校正者
公開 / 更新2014-06-03 / 2014-09-16
長さの目安約 33 ページ(500字/頁で計算)
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本文より

[#挿絵]

[#挿絵]
 ゆくゆくは ウルヴァの あるじとなる フランシス・ウィリアムへ
[#挿絵]

[#挿絵]
 わたくし これまでたくさん 本を 書いてきましたが、 おぎょうぎのいい みなさんのお話ばかり。 ですからたまには いけすかない おふたりさんの ものがたりを しようと思います。 お名前は、 あなぐまトミーと きつねめさん。
 きつねめさんを だれも「すてき」と ほめません。 ウサギたちの きらわれものです。 おかげで 1キロくらい はなれていても においが わかるくらい。 いつも きつねひげで あたりを うろつく、 行く先なんて だれにも さっぱり。
[#挿絵]
 ある日の すまいは ぞうき林の えだごや、 そのせいで ぴょんぴょんベンジャミンじいさんの 家ぞくは びくびくもの。 つぎの日には みずうみのほとり ずんぎりやなぎに お引っこし、 マガモも ビーバーも ぶるぶるもの。
 冬や 春先、 見かけるのは たいてい 土のなか、 おうし土手のてっぺん 岩場のところ、 つまり むぎむぎいわおの ふもと。
 そもそも 6つ おうちが あるわけですが、 家に いることは あまりなく。
 また そのおうちにしても いつも るすというわけでも なく。 きつねさんが 出かけているとき たまに あなぐまトミーが もぐりこんでいたり するのです(ことわりも なしに)。
[#挿絵][#挿絵]
 あなぐまトミー、 こいつは ずんぐり ごわごわ よたよた にやにや。 いつも まんめんの えみ。 あまり すてきな くせとは いえません。 ハチのすや カエル ミミズを 食べて、 月あかりのもと あたりを うろついては ものを ほりだします。
 めしものは きたない、 お昼ねのときにも いつも くつを はいたまま ベッドに 入る、 しかも もぐりこむ ねどこは だいたい きつねめさんの ものでした。
[#挿絵]
 ところで この あなぐまトミー、 たまに ウサギパイを 食べるのです。 とはいえ ほんの 子ウサギのものを たまにだけで、 ほんとに 食べものが ほかに ないときだけ。 ぴょんぴょんじいさんとは 気が合うみたいで、 ふたりとも いじわるカワウソや きつねめさんが きらいなのだとか。 えんえん わる口を 言い合うことも しばしば。
 ぴょんぴょんじいさんは もう だいぶ おとし。 穴を 出たところ えりまきまいて 春の日なたぼっこ。 ウサギたばこを パイプで ふかしていました。
[#挿絵]
 ひとつやねを ともにするのは むすこの ばにばにベンジャミンと むすこのよめ フロプシー、 ふたりは 子どもを もったばかりです。 ぴょんぴょんじいさんは ある日の午後 子どもの めんどうを 見ることに なっていました。 ベンジャミンと フロプシーが お出かけしたからで…

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