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かの日の歌【四】
かのひのうた【四】 |
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作品ID | 1327 |
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著者 | 漢那 浪笛 Ⓦ |
文字遣い | 新字旧仮名 |
底本 |
「沖縄文学全集 第1巻 詩Ⅰ」 国書刊行会 1991(平成3)年6月6日 |
初出 | 「琉球新報」1911(明治44)年12月10日 |
入力者 | 坂本真一 |
校正者 | 良本典代 |
公開 / 更新 | 2017-01-20 / 2016-12-09 |
長さの目安 | 約 1 ページ(500字/頁で計算) |
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[#挿絵]
ささへかねたる苦痛の重さ!
心と肉とは、時ふるへり。
年わかき悲哀とそのきほひは、
何日きゆべき! あわれ迷はしきかな。
人通りの繁き町へゆかむ、
南!旧暦十五夜の黄金の涙を
たゝへし町へ!
そこにはあまき女の声、
暗の中に紅きルビーの如くゆれる。
吾れはそこにゆかむ、かわほりの如く、
――そこに歓楽の響きを聞くべし!