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東大での話の原稿
とうだいでのはなしのげんこう |
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作品ID | 16000 |
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副題 | 一九五〇・十二月八日 せんきゅうひゃくごじゅう・じゅうにがつようか |
著者 | 宮本 百合子 Ⓦ |
文字遣い | 新字新仮名 |
底本 |
「宮本百合子全集 第三十巻」 新日本出版社 1986(昭和61)年3月20日 |
初出 | 「宮本百合子全集 第三十巻」新日本出版社、1986(昭和61)年3月20日初版 |
入力者 | 柴田卓治 |
校正者 | 土屋隆 |
公開 / 更新 | 2007-12-27 / 2014-09-21 |
長さの目安 | 約 4 ページ(500字/頁で計算) |
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○一昨年十二月二十五日 新日本文学主催の文学者のファシズム反対講演会
東條 処刑
A級戦犯 釈放「安部源基」 1931年 満州侵略がはじまったころ、大泉、小畑をつかっていた男。
児玉よしを 台湾への□
二、その後 こんにちまで
一九五〇年は六月を境として 日本は重大にかわった
最後の十二月に 朝鮮戦線で 原爆を使用するかどうか。
〔欄外に〕
十二月一日から四日まで世界は、深刻な緊張におかれた、使用ないときまったことは、戦争技術上の問題もあろう。
だが、その技術に立ってつかわないことを世界がアッピールでしたのは〔以下数行欠〕
三、平和のためのたたかいは全く必要になって来た。だが
石川達三、風にそよぐ葦(四四四回)〔以下数行欠〕
〔欄外に〕
一方に追放解除の精神というものがある。レッドパージで全国の学生がたたかっていた十月 一万九百人の戦争協力者が解除された。
○十一月号の「人間」 座談会
「笑いと喜劇と現代風俗と」
岩田豊雄「海軍」
獅子文六――このひとは「自由学校」┐
辰野隆 ├
福田恒存 ┘
福田恒存 諷刺、喜劇はジャーナリズムでも要求されているし 読者の要望もある。江戸時代の諷刺、喜劇はアブソリューティズムがあって、それに対する民衆の反撥があった。しかし、
「そういう要求から ほんとの喜劇は出来ないのではないか」
現代風俗の喜劇性は、どこに喜劇を感じるのか、そこが問題だと思う」
〔欄外に〕
エリカマンのペッパーミル(胡椒小舎)のフーシは疑問とされているわけです
獅子文六 そして、アメリカ女優に接吻をおそわる日本人は おかしい
辰野 悲劇と喜劇との境は きわどいもので。アメリカは朝鮮でも 無理しないで戦っている。ガダルカナルの時でも 飛行機は足りない、兵糧は足りない、兵隊は足りない。乞食の戦争。
「近代戦争からみると、日本は喜劇をやっていたようなものだ。そしてキ劇の[#「キ劇の」は罫囲み]犠牲になるようなことは 馬鹿馬鹿しい悲劇だったという気がしますね」
〔欄外に〕
乞食の戦争は わたしにとって一つも喜劇ではなかった。
獅子文六 「きけわだつみのこえ」なんかも 初め読んだときには感動をうけたけれども、やたらに あっちこっちでも騒がれて 映画にまでなって来ると、今度は「きけわだつみのこえ」が喜劇的になって来るのだ。どうも いまの日本というところは そういうところではないかと思う。
〔欄外に〕
わたしには どうして きけわだつみが喜劇になるのかわからない。それは獅子文六という方は喜劇を経験したでしょう
〔以下四枚分欠〕
きのうの読売に
各地人権擁護委員会に訴えられた人権蹂躙事件の五〇パーセントは警官の職権濫用であった。
きょうの毎日に
去年、五〇パーセントで…