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婦人党員の目ざましい活動
ふじんとういんのめざましいかつどう |
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作品ID | 3086 |
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副題 | エロ班のデマに抗議する エロはんのデマにこうぎする |
著者 | 宮本 百合子 Ⓦ |
文字遣い | 新字新仮名 |
底本 |
「宮本百合子全集 第十四巻」 新日本出版社 1979(昭和54)年7月20日 |
初出 | 「働く婦人」1933(昭和8)年2月号 |
入力者 | 柴田卓治 |
校正者 | 米田進 |
公開 / 更新 | 2003-07-06 / 2014-09-17 |
長さの目安 | 約 2 ページ(500字/頁で計算) |
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ブル新が支配階級の道具であって、彼らの利益を守るように記事に事実でないことを書くことは、今度の共産党エロ班などということに実によく現れていると思います。
同じ一つの新聞が、三田土ゴムの女工さんであった児玉しづ子をはじめ多くの婦人党員が、男の党員とともにめざましい働きをしたと書きながら、裏をかえすとまるで婦人党員は、家政婦の役だの色仕掛で金をまき上げるようなことだのばかりしていたように書き立て、しかも事実何人がその記事の種とされているかというと、たった一人。おまけにあとでその新聞が訂正を出したりしている。
資本主義の行きつまりを、支配階級は戦争と、勤労階級を一層しぼり上げることによってぬけ出そうとしているが、このことは男よりやすい賃銀で十時間、十二時間働らかせられる勤労婦人をも、ついにふるい立たせています。婦人の幸福はプロレタリアの勝利がなければだめなことが、ソヴェト同盟の実例によって、わたしたちみんなにわかってきた。婦人の参加しないストライキ、小作争議というものは、今日はもうどこにもありません。
大衆の先頭に立って闘うプロレタリアの党に献身的に活動する婦人がふえ、しかもあらゆる社会の層からそういう人々が出て来ることはまことに当然です。今後はますます勇敢な勤労婦人がプロレタリアの党のために働き、百人千人の前衛婦人が生れるでしょう。
一人でも多く勇ましく、しっかり闘うプロレタリアの婦人がいることを知るのは何という大きなわたしたちのよろこびでありましょう!
〔一九三三年二月〕