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地方文化・文学運動にのぞむもの
ちほうぶんか・ぶんがくうんどうにのぞむもの |
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作品ID | 3486 |
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著者 | 宮本 百合子 Ⓦ |
文字遣い | 新字新仮名 |
底本 |
「宮本百合子全集 第十六巻」 新日本出版社 1980(昭和55)年6月20日 |
初出 | 「群馬文学」1950(昭和25)年第2号 |
入力者 | 柴田卓治 |
校正者 | 磐余彦 |
公開 / 更新 | 2003-10-28 / 2014-09-18 |
長さの目安 | 約 1 ページ(500字/頁で計算) |
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各地方の文化・文学運動がこれまで経験したむずかしさの中で一番主なものは、ほんとに若い人々の自主的な活動として成長しにくく、何かのことでその地方の文化ボス、文学ボスのまわりに吸いよせられてしまうことではないでしょうか。九州での文学運動の経験のように。同じことはその地方の民主団体がセクト的である場合にもおこりがちです。
地方主義、地方英雄主義にならないで、これからますます現実の複雑になる日本の諸地方生活のために、人民の自主と文化反動への抵抗となってゆくべきと思います。