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きおくにのこるしょうがつのおもいで |
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| 作品ID | 3861 |
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| 著者 | 宮本 百合子 Ⓦ |
| 文字遣い | 新字新仮名 |
| 底本 |
「宮本百合子全集 第十七巻」 新日本出版社 1981(昭和56)年3月20日 |
| 初出 | 「愛国婦人」1926(大正15)年1月号 |
| 入力者 | 柴田卓治 |
| 校正者 | 磐余彦 |
| 公開 / 更新 | 2003-11-21 / 2014-09-18 |
| 長さの目安 | 約 1 ページ(500字/頁で計算) |
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一、六つばかりの正月(多分)丁度旅順が陥落し、若かった母が、縁側に走り出、泣きながら「万歳!」と叫んだ時、私も夢中で「バンザイ!」と叫んでオイオイ泣いた。わけが分ってではない、母の感激に引き入れられたのでしょう。もう一つは、十六歳の正月。「何が正月お目出度い」と障子を睨んで陰気にしていたときの思い出。
二、雑煮、おにしめ。つめたい重のものを、ひるあついあつい御飯とたべる美味しさ。
〔一九二六年一月〕