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編輯後記(昭和二年一月号)
へんしゅうこうき(しょうわにねんいちがつごう)
作品ID43698
副題『青空』記事
『あおぞら』きじ
著者梶井 基次郎
文字遣い旧字旧仮名
底本 「梶井基次郎全集 第一卷」 筑摩書房
1999(平成11)年11月10日
初出「青空」1927(昭和2)年1月号
入力者土屋隆
校正者高柳典子
公開 / 更新2005-05-23 / 2014-09-18
長さの目安約 1 ページ(500字/頁で計算)

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本文より




 例月に比して小量のものしか載せ得なかつたことは、青空の經濟策に變動があつたことにもよるが、編輯の任にあたつた私が病態思ふやうに働らけなかつたためである。その點パートナーの三好を多々煩はしたことを感謝しなければならない。
 青空も滿二年を經た。絶えざる成長が行はれたことは讀者も感じられることゝ思ふ。内部にはそれと共に新らしい進展のための用意が出來てゐる。それが今年度になつてどんな成果を持つて來るか私には大きな樂しみである。生活の上にも同人の中の數人には卒業にともなふ變化がこの三月には約束されてゐるのだ。
 今月號に於て同人淺沼の評論、金斗熔氏から頂いた原稿が載せられなかつたことを遺憾に思ふ。同人阿部は卒業論文作成のため何も書かなかつた。來月には必ず何か書くことゝ思ふ。
 寄贈された雜誌に厚く御禮申します。



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