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はしがき
はしがき
作品ID46452
著者竹久 夢二
文字遣い新字新仮名
底本 「童話集 春」 小学館文庫、小学館
2004(平成16)年8月1日
入力者noir
校正者noriko saito
公開 / 更新2006-08-02 / 2014-09-18
長さの目安約 1 ページ(500字/頁で計算)

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本文より




 少年達のため挿絵をかきながら、物語の方も自分でかいて見ようと思立って、その頃まだ私の手許から小学校へ通っていた子供をめやすにかいたのが巻頭の数篇です。中学へ通うようになった時、「誰がいつどこで何をした?」をかいて見せました。これはフィリップがお手本になったのですが、「都の眼」の留吉にしても「たどんの與太さん」の與太郎にしても、みんな私自身の少年の姿です。「日輪草」の熊さんも私の姿に違いありません。
 あとの方のお話は、雑誌の挿絵にそえたもので、少年の頃見たり聞いたりした話を思出してかいたのです。
 姉妹篇「凧」に対して「春」という一字を撰んだのです。「春」という字は音が朗かで字画が好もしいため、本の名にしたわけです。
(千九百二十六年十月)



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