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作品ID | 47274 |
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副題 | 「新青年」一九二六年二月 「しんせいねん」せんきゅうひゃくにじゅうろくねんにがつ |
著者 | 国枝 史郎 Ⓦ |
文字遣い | 新字新仮名 |
底本 |
「国枝史郎探偵小説全集 全一巻」 作品社 2005(平成17)年9月15日 |
初出 | 「新青年」1926(大正15)年2月 |
入力者 | 門田裕志 |
校正者 | Juki |
公開 / 更新 | 2014-05-01 / 2014-09-16 |
長さの目安 | 約 1 ページ(500字/頁で計算) |
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啓蒙的描写論、そういう物だって必要である。一作に就ての解剖的批評。そういう物だって必要ではある。しかし小酒井不木氏とか松本泰氏、江戸川乱歩氏、横溝正史氏、アーサー、リーヴ、チェスタトン、ビーストン、ウェルシーニンというような、代表的作家の人物批評は、是又大いに必要である。以上挙げた日本の作者等は(勿論その他にも著名な人はあるが)人物評論をされても可い程、探偵小説界では働いている。どうだろう誰か此方面に、鍬を打ち込む者は無いか。作品を通して作者を見る――作者を通して作品を見る。これは両々ともなう可きものだ。それにもかかわらず今日迄、よい作者論が出ていない。いささか不満の点である。