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作品ID | 47281 |
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副題 | 「新青年」一九二八年二月 「しんせいねん」せんきゅうひゃくにじゅうはちねんにがつ |
著者 | 国枝 史郎 Ⓦ |
文字遣い | 新字新仮名 |
底本 |
「国枝史郎探偵小説全集 全一巻」 作品社 2005(平成17)年9月15日 |
初出 | 「新青年」1928(昭和3)年2月 |
入力者 | 門田裕志 |
校正者 | Juki |
公開 / 更新 | 2014-05-13 / 2014-09-16 |
長さの目安 | 約 1 ページ(500字/頁で計算) |
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新青年四月増大号一瞥。明るくなりました。笑いの分子が多くなりました。大分若くもなりました。「探偵雑誌とは嚇しつけるもの」こう思っていた人もあったでしょうが、それを相当ぶちこわしました。可成り是迄は嚇し付けていたのですから、是からは笑わせた方が可いでしょう。尤も従来もこの雑誌には沢山ナンセンスが盛り込まれてあって随分笑わせてもくれましたが。――色刷の口絵「王子様のお成り」どう見直したって愉快なものです。大胆なことをしたものだと、笑い乍ら胆をつぶしました。が、創作や翻訳を全部見たのではありませんから、勿論その中には嚇し付ける作が、幾個かあることだと思います。それは夫れとして萩原朔太郎氏の「死なない蛸」は素晴らしく可いものですね。「月に吠える」以来私は萩原氏の詩を愛読して居ります。