えあ草紙・青空図書館 - 作品カード

作品カード検索("探偵小説"、"魯山人 雑煮"…)

楽天Kobo表紙検索

バザンの小説
バザンのしょうせつ
著者田山 花袋 / 田山 録弥
文字遣い旧字旧仮名
底本 「定本 花袋全集 第十五巻」 臨川書店
1994(平成6)年6月10日
入力者特定非営利活動法人はるかぜ
校正者きゅうり
公開 / 更新2020-12-26 / 2020-11-27
長さの目安約 1 ページ(500字/頁で計算)
えあ草紙で読む
▲ PC/スマホ/タブレット対応 ▲

find 朗読を検索

本の感想を書き込もう web本棚サービスブクログ作品レビュー

find Kindle 楽天Kobo Playブックス

青空文庫の図書カードを開く

find えあ草紙・青空図書館に戻る



本文より


 バザンの[#「バザンの」は底本では「バサンの」]田園小説を二三册讀んだ。描寫などに稍々新らしい匂ひのする處がないでもないが、何うも全體の上の感じは餘りよくなかつた。“This, my son”など親と子といふ深い關係を材料にして居りながら、其中心にはねつから觸れたところはなく、其親に背いて巴里に出た息子の末路なども、作者に豫め成心があつて、さうした運命を得させたやうな氣がした。殊に息子の戀に就ての描寫が淺薄で、いかにも斧鑿の痕が歴々と見え透いて居るのは拙いと思ふ。それに、強いて誇大な事件をつくり出すのが、一番厭である。



えあ草紙で読む
find えあ草紙・青空図書館に戻る

© 2021 Sato Kazuhiko