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(洋)金の勘定を仕ずに来た
(よう)かねのかんじょうをしずにきた |
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作品ID | 50078 |
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著者 | 三遊亭 円朝 Ⓦ |
文字遣い | 新字旧仮名 |
底本 |
「明治の文学 第3巻 三遊亭円朝」 筑摩書房 2001(平成13)年8月25日 |
入力者 | 門田裕志 |
校正者 | noriko saito |
公開 / 更新 | 2009-07-22 / 2014-09-21 |
長さの目安 | 約 1 ページ(500字/頁で計算) |
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独逸の名高い作者レツシングと云ふ人は、至つて粗忽しい方で、其上法外に忘れツぽいから、無闇に金子や何かゞ失くなる、「是は何でも下婢か下男が窃取るに相違ない、一番計略を以て試してやらう。と云ふので、レツシング先生或時、机の上へ金銀をバラ/″\散らかしたまゝ、スーツと友達の家へやつて参り、レ「此頃無闇に金子が失くなつて仕やうが無いから、これ/\斯う云ふ事にして来た、是で誰が取ると云ふのがチヤンと解るね。友「へーえ、夫は旨い事を考へたが、全体幾許置いて来たんだ。レ「ア、金の勘定を仕ずに来た……夫では何にもなりませぬ。