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怪談牡丹灯籠
かいだんぼたんどうろう
作品ID51286
副題02 序
02 じょ
著者総生 寛
文字遣い新字新仮名
底本 「圓朝全集 巻の二」 近代文芸資料複刻叢書、世界文庫
1963(昭和38)年7月10日
入力者小林繁雄
校正者仙酔ゑびす
公開 / 更新2010-03-24 / 2014-09-21
長さの目安約 1 ページ(500字/頁で計算)

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本文より




孔子は恠力乱神を語らずといい給えども左伝には多く怪異の事を載せたり又中庸に国家将に興らんとすれば禎祥有り国家将に亡びんとすれば妖[#挿絵]ありと云うを見れば世の中には不可思議無量の事なしと言い難し殊に仏家の書には奇異の事を出し之を方便となし神通となして衆生を済度の法とせり是の篇に説く所の怪事も亦凡夫の迷いを示して凡夫の迷いを去り正しき道に入らしむるの栞とする為めなれば事の虚実は兎まれ角まれ作者の心を用うる所の深きを知るべし

古道人



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