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あなうさピーターのはなし
あなうさピーターのはなし |
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作品ID | 51344 |
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原題 | THE TALE OF PETER RABBIT |
著者 | ポター ビアトリクス Ⓦ |
翻訳者 | 大久保 ゆう Ⓦ |
文字遣い | 新字新仮名 |
入力者 | 大久保ゆう |
校正者 | |
公開 / 更新 | 2010-03-10 / 2018-06-17 |
長さの目安 | 約 7 ページ(500字/頁で計算) |
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[#挿絵]
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むかしむかし あるところに 4ひきの こうさぎが おりました。なまえは それぞれ
フロプシー、
モプシー、
カトンテル、
ピーターです。
4ひきは おかあさんと いっしょに とってもおおきな モミのきの したにある あなのなかに すんでいました。
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あるひの あさ、 あなうさママが いいました。
「さあ おまえたち、 のはらのなかや こみちのさきで あそんでらっしゃい。 でも、 マグレガーおじさんの おにわには いっちゃダメよ。 むかし おとうさんが そこで ひょんなことから マグレガーおばさんに つかまって パイに されたんだから。」
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「いってらっしゃい、 きを つけるのよ。 おかあさん、 るすに してるから。」
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それから あなうさママは かごと かさを てにもって、 もりの むこうの パンやさんへ むかいました。 かったのは 1きんの くろパンと ぶどうパンを 5つです。
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フロプシーと モプシーと カトンテルは とっても いいこでしたので、 こみちを くだって キイチゴつみに でかけました。
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けれども ピーターは ひどく やんちゃでしたので、 そのまま マグレガーおじさんの おにわに いちもくさん、 いりぐちの さくの したを くぐりぬけたのです!
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すぐさま レタスと インゲンを かじって おまけに ハツカダイコンまで。
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すると どうも きぶんが わるくなったので おくすりの パセリを さがすことに しました。
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ところが キュウリの なえばこを まわったところで でくわしたのが、 なんと マグレガーおじさん!
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マグレガーおじさんは よつんばいで キャベツのなえを うえていたのですが、 とびあがって ピーターを おいかけます。 くわを ふりふり さけぶのです。 「まてえ、 ぬすっと!」
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ピーターは もう びっくりして ふるえあがって にわじゅうを かけまわりました。 それというのも いりぐちが どこにあったのか わからなくなったのです。
しかも キャベツばたけで くつを かたっぽ、 ジャガイモばたけで もうかたっぽを なくしてしまいました。
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くつも ないので よつあしで はしると ぐんぐん はやくなって、 うまくいけば にげられたと おもうのですが、 うんわるく スグリの あみに つっこんでしまい、 うわぎの おおきな ボタンが ひっかかってしまったのです。 ちなみに あおの うわぎで しんちゅうの ボタンつき おろしたての ものでした。
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ぼくは もう しぬんだな、 ピーターは おおつぶ…